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2012年9月25日 (火)

浦賀ドック

横須賀市の浦賀湾は、海が深く入り込んだ細長い入り江になっている。
かつて、ここに国内有数の造船所があって、大小の艦船が多数接岸されていた。

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浦賀での造船の歴史は1853年(嘉永6年)のペリー来航までさかのぼる。
幕府が浦賀造船所を設置し、国産軍艦"鳳凰丸"を建造したのだ。
1859年(安政6年)には、国内初のドライドックでアメリカに出航する"咸臨丸"の整備が行われている。

一時期閉鎖された浦賀造船所だけど、1897年(明治30年)に"浦賀船渠"が設立された。
以来100年以上にわたって、1,000隻にのぼる艦船を建造した浦賀ドッグは、2003年(平成15年)3月に閉鎖された。

今はひっそりと静まり返っているが、巨大なクレーンやドライドックをフェンス越しに見ることができる。

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レンガ積みドライドックは、世界でも4か所にしか現存していないそうだ。
貴重な文化遺産ならば、早く保存措置を講じないと傷んでしまいそうで心配だね。

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高さ30メートルを超えたクレーンは、上部が取り外されている。

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常に潮風が吹き付ける場所にあるから、あっという間に金属は腐食していく。
防錆の塗装をしなければ、遠からず朽ち果てて保存も難しくなるだろう。

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高さ2メートル弱のレンガ塀は、浦賀船渠が設立された明治30年頃のものだろうか。
見た目が美しい"フランドル(フランス)積み"だね。

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明治中期以降のレンガ建造物にフランドル積みは少ないと言われている。
このあたりの由来も調べてみたいね。

P7290518

細長い浦賀湾の対岸に行くためには、陸路を大きく迂回しなくてはならない。
これでは不便ということで、江戸時代から湾口を連絡する渡し舟があった。

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現在でも、"御座船"風のエンジン船が運行され、地域の大切な交通手段になっている。
利用料金は大人150円、小人50円、運行時間は朝7時から夕方6時ごろまでとのこと。
正午から午後1時までは昼休みというのがのどかで良い。
所要時間はほんの数分間だから船旅気分は味わえないけど、天気が良い日は潮風が心地良い。

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発着時間は定まっておらず、利用客が訪れたら直ちに出航というのも面白い。
因みに、この航路は、"浦賀海道"と名付けられ、全国でも珍しい水上の市道(2073号線)になっているそうだ。

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