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2012年6月 8日 (金)

セプテンプンクタータ

ヒラメの刺身を原因食品とする食中毒の記事に目を通していたら、原因微生物が"クドア セプテンプンクタータ"という寄生虫であると記している。

標準和名が命名されていない寄生虫や細菌は、学名のローマ字読みをカタカナで表記されることが多い。
ご多分に漏れずこのヒラメの寄生虫も舌を噛みそうな憶えにくい名で呼ばれることになるだろう。

ここで、おやっと思った。
なぜか"Kudoa septempunctata "という学名に見覚えがあるのだ。
私に見覚えがあるとすれば、昆虫関係に違いなかろう。
調べてみたら案の定だったね。

ナナホシテントウ(七星天道)の学名が"Coccinella septempunctata "で、種小名が同じなのだ。

日本で最も愛されている昆虫であろうナナホシテントウは、和名のとおり赤い鞘翅(背中)に7つの黒紋が付いている。

愛されキャラ

P5273190

ラテン語の"septem"は数字の"7"、"punctata"は"斑点がある"という意味だ。
つまり、種小名の"septempunctata "は"7つの斑点がある"だね。

ヒラメの寄生虫である"K.septempunctata "をメチレンブルーで染色して顕微鏡で観察すると、5~7個の胞子が青い花びらのように連なった姿が美しく浮かび上がる。

寄生虫に関する知識は全くないが、この胞子が7つの斑点に喩えられたのだろうか。

ともあれ、こんなことを調べていたら異国の呪文のように意味不明な"クドア セプテンプンクタータ"を憶えてしまった。
庭にいる愛らしい"C.septempunctata "に感謝しなければね。

余談だけど、なぜ"September(9月)"が"7番目の月"なのか?

実はユリウス暦以前の古代ローマでは、1年の最初の月は3月だったそうだ。
だから、9月が"septem"、10月が"octo(8番目の)"、11月が"novem(9番目の)"、12月が"decem(10番目の)"という接頭語がついている。
ややこしいけど昔の順番が名に残っているということだね。

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鞘翅」カテゴリの記事

コメント

へぇえ、なるほど
ヒラメのお刺身の食中毒の記事、私も最近見ました。
クドアセプテンプンクタータ。。。覚えました。
でもすぐに忘れてしまうだろうけど
とても興味深く、面白かったです!


サファイア さん

名づけた人の気持ちを考えると面白いですね。
ヒラメの刺身を原因とする"謎の食中毒"の原因微生物が特定されたのは昨年の今頃のようですね。
一旦、冷凍させると寄生虫を不活化させることができるそうです。
まあ、自宅でヒラメを捌くことはありませんけどね・・・。

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