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2011年7月27日 (水)

空蝉(うつせみ)

空蝉(うつせみ)
[1]
(ア)この世の人。生きている人間。
(イ)人間の生きているこの世。現世。世間。
[2]
(ア)蝉のぬけ殻。俳句の夏の季語。
(イ)蝉。
大辞林より

ようやく賑やかなセミの声が聞こえるようになってきた。
やはりセミがいなければ夏ではないね。

夕方、近くの公園にセミの羽化を観察しに行った。
到着したのが少し遅かったのか、既に幼虫は地面から這い出して羽化が始まっていた。
6年間の地中生活にピリオドを打ち、歌って空を舞う(当然、子孫を残す)生涯最後のステージだ。

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見つけたのは自宅近くで最も多いアブラゼミ(油蟬:Graptopsaltria nigrofuscata )の雌だ。

R0016210

背が割れて羽化が始まる。古い殻から現れた成虫は、この世のものとは思えない幽玄な青色をしている。

R0016188

腹端を殻に残したまま、大きく後ろにのけぞる。ほとんど逆さまにぶら下がった状態だ。
少し古いがイナバウワーだね。
翅が小さく折りたたまれているのがわかる。

R0016237

腹筋(?)を使って起き上り、脚で脱皮殻に掴まった。

R0016249

前脚で脱皮殻に掴まり、完全に殻から外に出た。
翅はまだ縮まっている。

R0016261_2

数分たつと、翅が徐々に伸び始める。

ここで、あまりに蚊が多いので、自宅に持ち帰って観察を続けた。

P7249067

セミの成虫らしくなってきたが、まだ色は白いままだ。

P7259119_3

数時間たつと、体が黒色、翅は茶褐色になり、お馴染みのアブラゼミの姿になった。
この時の時刻が午前1時、まだ飛ぶことはできない。あと数時間で迎える朝まで、この姿勢を保っている。

こうして、アブラゼミは生涯最後の夏を陽光の世界で過ごす。

空蝉と聞くと無常感が漂い、儚いイメージだ。

セミの成虫は一週間程度で死んでしまうといわれているが、実際には3~4週間は”我が世の夏”を謳歌しているらしい。
幼虫期間を合わせると、昆虫の中ではかなりの長命だねぇ。

余談だが、セミ類の大部分は透明の翅をもっている。
日本人にはお馴染みのアブラゼミだが、褐色の翅を持つセミは世界でも珍しい種で、海外の昆虫マニアにはかなりの人気があるそうだ。

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コメント

るりぼしさん

日本では、うるさがられてるアブラゼミも
世界の人気者なら、
ありあがた~く、拝聴しなければ・・・。

セミの羽化って、本当にきれいって聞きますが、まだ観たことがありません。
「この世のものとは思えない幽玄な青色」なんですね。
こんな街中でも、公園ではセミが鳴いているから、なんとか見つけてみたいです。

ナンシーおばさん さん

喧しいけど、夏にセミがいないと淋しいでしょうねぇ。
地域によって、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミなど、優先種が異なるようで、セミの世界も奥が深いです。
京都はクマゼミが多いのでしょうね。

Lisa さん

抜け殻や地面から幼虫が這い出た穴がたくさん見つかる公園なら、日が沈む頃に抜け殻がたくさんついている木の周囲を探すと、地面をセミの幼虫が歩いています。
百聞は一見に如かず、ぜひ観察することをお勧めします。
蚊が多い所では虫よけ対策をお忘れなく。

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