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2011年7月20日 (水)

落とし文

神奈川県立21世紀の森に行った目的は、オトシブミを探すことだった。
オトシブミ類は、体長が1cmに満たない小さな甲虫だ。

江戸時代、人に知れないように手紙を道端に落とし、事前に申し合わせた人に渡したという。
これが「落とし文」だ。
e-mailや郵便なんかないし、秘密の手紙を手渡しすれば、他人に目撃されるおそれがある。
なるほどねぇ。でも、通りすがりの子どもなどに拾われたらどうするんだろう?
秘密がばれたらまずいんじゃないの。

オトシブミ類には、面白い習性がある。

初夏、交尾を終えた雌は若葉を上手に巻いて筒状にする。まさに葉巻きだ。
これを揺籃といい、中に卵をひとつ産み付ける。
産卵後、巻きあがった揺籃は地面に落とされる。

揺籃を巻物の手紙に例えたのが、和名の由来になっている。

P7098646

「落とし文」の中で孵化した幼虫は、これを食べて成長する。
揺籃は、幼虫の揺り籠と食糧を兼ねているのだ。

コブシ、イタドリ、ハンノキなど、種によって特定の植物の葉を巻く。また、すべての種が揺籃を落とすわけではない。

訪れるのが少し遅かったのだろう。
落ちている揺籃をひとつ見つけただけで、揺籃づくりを観察することはできなかった。
揺籃を開けば、中にいる卵か幼虫を見ることができるが、そのまま地面に戻した。

仕方がない。また、来年の楽しみにしよう。

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