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2011年5月の記事

2011年5月31日 (火)

日本代表?

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マメコガネ(豆黄金:Popillia japonica )は、日本全土に分布する体長1cm位のコガネムシだ。
成虫は、マメ科、ブドウ科、ヤナギ科などの花や葉をモリモリと食べる。葉は穴だらけになる。
もちろん、ダイズやブドウなど大切な農作物の葉も食い荒らすので、農業害虫として防除の対象となっている。

昼間に、集団で路傍に生えているマメ科植物の葉を食べる。
ボロボロの葉が目立ち、探すのは簡単だ。
葉の上で雌雄が交尾していることも多い。

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マメコガネの米名は「Japanese beetle」。
日本を代表するコガネムシ類に奉られたような名前だが、これには、怨嗟、怨念の歴史がある。

今から百年近く前、アメリカ合衆国ニュージャーシー州でマメコガネが発見された。
日本から輸入したアヤメの球根に、マメコガネの幼虫が紛れて侵入したものと考えられている(いうまでもないが、人為的な要因なしにマメコガネが太平洋を横断することはできない)。

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マメコガネは日本在来種だ。
すなわち、国内のマメコガネは、哺乳類、爬虫類、鳥類の他、細菌や線虫などたくさんの天敵に囲まれて、熾烈な生存競争をしている(葉を食べている時はボケっとしていて、動きも鈍いけどね)。
マメコガネも他の生物に利用される立場にあるので、個体数は常に圧迫されている。もし、大量発生があったとしても、長期間継続することはない。

これに対して、マメコガネの新天地となった北米には天敵が少ない。
北米でマメコガネは一気に分布を広げ、たちまち農業大国アメリカの重大な農業害虫となってしまった。
農作物に大打撃を受けた農業関係者の恐怖と怒りはとても大きかったそうだ(そりゃそうだよなぁ)。日本から天敵(生物農薬)の導入などを図ったが効果は今一つ。

太平洋戦争時には、対日戦争のプロパガンダにマメコガネ(Japanese beetle)が使われた。

侵入した農業害虫のマメコガネを徹底的に駆逐するように、敵国(日本)の世界侵略を阻止してこの戦争に勝利しよう・・・。

こうして、マメコガネは一般のアメリカ人にとっても、反日の象徴になってしまった。

マメコガネにしてみれば、頼みもしないのに遠くに運ばれ、彼の地で餌となる植物を食べて世代を継いだだけなのだが・・・。
人間とは勝手なものだね。

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2011年5月30日 (月)

国立科学博物館

早めの梅雨入りと台風接近の影響で、週末の虫撮りは断念。
久しぶり(前回は昨年8月)に、上野の国立科学博物館(科博)へ行った。
朝から雨足が強かったが、科博の来場者は多い。
動物園にパンダも来たし、上野公園の人気は当分続きそうだ。

科博は私の大好きな場所だ。
初めて行ったのは40年ほど前、小学校低学年の頃に父が連れて行ってくれた。
当時の科博は薄暗く、正面玄関のホールに展示されていた恐竜(確かアロサウルス)も恐ろしげで、少し不気味な雰囲気だった。
でも、初めて経験するゾクゾク感で、かなり興奮した思い出がある。

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(国指定重要文化財 日本館 中央ホール )

自分が父親になり、子どもを連れて行く立場になった。
数年前に改装を終えた科博は、綺麗で展示は本当に素晴らしい。40年前とは雰囲気もかなり違う。しかし、不思議なことにあのゾクゾク感は今でも訪れるたびに感じる(もういい歳だから昔ほど興奮はしないけどね)。なんでだろう。

変わらない展示もある。
「フーコーの振り子」もそのひとつ。地球の自転を観測する実験だ。
昔と同じ日本館(以前の本館)の階段吹き抜け部分に展示されている。
地味な実験だが私の好みだ。普段は意識しない大地の回転を実感することができるからね。興味深そうに見ている人は多い。

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(フーコーの振り子)

高校生以下は入場無料。休日はたくさんの子どもで館内はあふれかえる。夏休みなどはイベントも盛りだくさんで、通いつめる子も多いそうだ。
(7月2日から恐竜博が始まる。子どもがたくさん来るのは嬉しいけど、ゆっくり観覧するには平日かな。)
http://www.asahi.com/event/kyoryu2011/

科博の展示に喜ぶ子どもを見ていると、日本もまだまだ大丈夫だと思う(展示室を走るのはやめてほしいけどね)。

国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/

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2011年5月28日 (土)

浅葱色の毒

日本には多くの色がある。
「色がある」というのも変な言い方だが、四季の変化(色の変化だよね)に富んだ美しい自然に囲まれて生活を営み、身の回りの植物や動物を利用した染料などを用いることによって育まれた日本人の感性が、多くの色の呼称を生んだのだろう。

浅葱(あさぎ)色もそのひとつ。
ごく薄い藍色で、幕末の新撰組の羽織の色だ。現在は薄い青緑をこう呼ぶこともあるそうだ(あまり聞かないけどねぇ。若い人は知らないんじゃない?)。

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アサギマダラ(浅葱斑:Parantica sita )は、翅の模様が鮮やかな大型のチョウだ。
全体的に褐色に見える翅には、鱗粉が少なく半透明の水色になっている部分がある。この部分の色が浅葱色だ。

住宅地ではあまり見かけないが、夏に山道を歩いていると眼の前を横切る。
フワフワと羽ばたいて、スーッと滑空する。ゆったりと優雅な飛び方だ。

そんな呑気に飛んでいたら、鳥に捕えられてしまうのではないか?
実は、アサギマダラは鳥などの天敵に襲われにくい「毒蝶」だ。

アサギマダラの雌は、ガガイモ科のキジョラン(鬼女蘭:Marsdenia tomentosa ) などの葉に卵をうみつける。
ガガイモ科の植物は毒性の強いアルカロイド(alkaloid:植物由来の有機化合物の総称)を含む。
この葉を食べる幼虫は体内にアルカロイドを蓄積しながら成長する。
羽化した成虫が吸蜜するヒヨドリバナやフジバカマの蜜にもアルカロイドが含まれている。
こうして、アサギマダラは「毒蝶」になっていく。

毒蝶といっても、もちろん他の動物を襲うわけではない。
毒蝶を食べた鳥が中毒で死んでしまうことはないだろう。
しかし、腹をこわすかもしれないし、その「不味さ」を学習する。
それ以後、その鳥はアサギマダラを食べなくなるだろう。むしろ、死なれては効果がない。専守防衛、抑止力の毒だ。

アサギマダラが目立つルックスでゆっくりと飛ぶのは、鳥に自分が「毒蝶」であることをはっきりと認識させるためなのだ。

マダラチョウの仲間には毒をもつ種が多い。また、これらの毒蝶に擬態する別グループの蝶がいて、複雑な生態系を形成する。

あの手この手の生き残り戦略は、見聞きするだけでワクワクするね。

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2011年5月27日 (金)

Jumping Spider

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ハエトリグモというクモがいる。
クモの同定は全くの門外漢で詳しいことは知らないが、たくさんの種がいることは間違いない(屋内、屋外でいろんなのを見かけるからね)。

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クモといえば、網を張って獲物を待ち伏せるのが一般的なイメージだが、ハエトリグモは、ひたすら歩きまわって餌(小さな昆虫など)を探す「攻めの蜘蛛」だ。

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英名は「Jumping Spider」。
体長は1cm足らず。小型で短足だが、よく走り、よく跳び、よく食べる、元気者のクモだ。
和名のとおりハエを捕えるのも得意なのだろう(見たことないけど)。
極めて俊敏だ。

ハエトリグモは8個の眼を持つ。
前列、後列に各4個の眼が並び、前列の中ふたつの眼が、特に大きくて正面を向いている。
顔つきがなんとも可愛く見える(私にはね)のも、この大きな眼が理由だと思う。

正面を向いた眼は、視力が良く、物の形も識別できるという(クモが見ている世界を人が想像することはできないけどね。立体視はできるのだろうか?)。

ハンティングの場面を何回か見たことがあるが、なかなかスリリングだ。
獲物の動きを注視して、ジリジリと距離を詰め、一気に跳びかかる(10cm位は余裕でjump!)。確かに眼が良くなければ、できない芸当だ。

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ハエトリグモにレンズを向けると、こちらを見つめ返すのがわかる。普通の昆虫撮影ではなかなか得られない感覚だ。
ついつい、時間を忘れて見入ってしまうことが多い。

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2011年5月26日 (木)

花盗人(はなぬすびと)

狂言「花盗人」のあらすじは、

桜の枝を折って盗んだ男が、屋敷の人に捕らえられて桜の幹に縛りつけられる。
男は花を折って愛でるのは盗人ではないと弁明して歌を詠む。
その風雅さに心動かされた屋敷の人に許されて、宴をともにする。

というものだ。

まあ、凡人の私には、ただの苦しい言い訳としか思えないが、花を愛でる気持ちに情状酌量ありということか。

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ハナムグリ(花潜:CetoniaEucetoniapilifera )は花盗人。
その名のとおり、花に潜り込んで花粉を貪る。体中が花粉だらけになっている。

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クロハナムグリ(黒花潜:Glycyphana fulvistemma )も、花粉なしには生きてゆけない。
ハルジオン(ヒメジョオンかも?)の管状花に頭を埋めてひたすら食べる。

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ハナムグリ達に花を愛でる気持などあろうはずがない。
高カロリーの花粉を食糧にしているだけだ。
では、この行為をなぜ植物が許すのか。
命を繋ぐ貴重な花粉を盗まれてもよいのか?

それは、ハナムグリがポリネーター(pollinator:花粉媒介者)だから。
植物にとってハナムグリは、花粉を運搬して受粉させてくれる大切な存在なのた。
多少、花粉をが盗まれたとしても植物が得る利益は大きい。
喰われる分を見込んで花粉を生産している(それでも、喰われ過ぎだろと思うけどね)。

花盗人のハナムグリは、歌も詠まず、風雅のかけらも持ち合わせないが、植物は自らの利益のためにハナムグリの行為を許す。
いや、むしろ積極的に花粉を食べさせているのだ。

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昆虫ではないが、綺麗な緑色をしたハナグモが花に陣取っているのをよく見かける。
こちらは花粉を食べるわけではない。
花を訪れるハチ、アブ、カミキリムシなどの昆虫を捕食するハンターだ(私には花粉を食べているようにも見えるのだが?)。

美しい花の上でも、毎日、生存競争が繰り広げられている。

生き物の世界は、本当は厳しいんだよなぁ。
平和ボケした人間の私には、昼食を食べに入った定食屋で、突然、命を落とすことなんか想像できないけどね。

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2011年5月25日 (水)

カラムシで会いましょう

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ラミーカミキリ(Ramie髪切:Paraglenea fortunei )の生活環は、常にカラムシ(苧:Boehmeria nivea )類と共にある。

5月頃から姿を現す成虫は、カラムシの茎や葉脈を齧って後食する。
後食とは、羽化した成虫が、性成熟するために採餌することだ。
カミキリムシの仲間は、幼虫と同じ食草(木)を後食することが多い。

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カラムシの葉上は、雌雄の出会いの場になる。
ラミーカミキリの雄は、雌に比べると小柄でスマートだ。
雌は自分より二回りは大きいでっぷりとした雌を相手に交尾に臨む。
交尾時間を正確に計測したことはないが、十数分かかる場合がある。
マツコDXのような雌に挑む雄の姿は、なかなかユーモラスで可愛い。

採餌や交尾の最中に警戒が薄れる昆虫は多いが、カミキリムシの仲間は敏感だ(鈍感な種や個体もいるけどね)。
ラミーカミキリも、不用意に近付くと交尾を中断して飛んでいってしまう。
こちらの姿が良く見えているようで、動きはかなり俊敏だ。
昼行性なので、天敵から逃れるために、高い視覚機能と運動能力を持っているのだろうか。

交尾を終えた雌は、カラムシの茎に卵を産み付ける。
孵化した幼虫は、茎の髄を食べて成長し、地下茎にまで食べ進む。

ラミーカミキリの生活環は、地下茎をもつ多年生植物であるカラムシを巧みに利用している。
まさに、揺りかごから墓場までカラムシなくしては生きてゆけない。

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2011年5月22日 (日)

東へ、そして北へ…150年

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ラミーカミキリ(Ramie髪切:Paraglenea fortunei )が姿を現す時期になった。

淡いブルーと黒の美しいカミキリムシだ。
体は大き過ぎず、小さすぎずで可愛らしい。

ラミーはイラクサ科の多年草カラムシの一種。
カラムシは、繊維を採るために古くから人に栽培されてきた。
いわゆる「麻(苧麻(ちょま))」だ。

現在、ラミーカミキリは、インドシナ半島北部から中国、台湾、日本まで広く分布する。

日本には、幕末か明治初期に、中国から輸入したラミーに紛れ込んで九州(長崎)に侵入したと言われている。

30年程前は、分布域は西日本で、関東地方では珍しかったようだが急速に東進したらしい。

10年ほど前から、東京都や神奈川県でもごく普通に見られる種となった。
カラムシの類いは、道端にたくさん生えているから、餌資源は充分だろう。

私の近所でも、擁壁に茂るカラムシ葉上のラミーカミキリは、すっかりこの時季の定番となっている。

150年かけて、ラミーカミキリは九州から関東へ進出してきた。
分布域は、「冬季の平均気温4℃の線以南の地域とほぼ一致する」とされ、温暖化にともないその分布域が北上傾向にあるとも言われている。

これが真実なら、今後は分布域を関東から北上させていくのだろうか。

昆虫が分布域を北へ広げる原因を、すべて地球温暖化に拠るのは適当ではないと思うが、150年後はどうなっているだろうか。

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2011年5月21日 (土)

次の世代へ

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この時期、降雨後のよく晴れた風の弱い日の午後に、クロオオアリ(黒大蟻:Camponotus japonicus )の雄アリと雌アリが、巣から結婚飛行に飛び立つ。

不思議なのはかなり広い地域で、結婚飛行が一斉に行われること。
どうやってタイミングをシンクロさせるのだろう。
高精度のセンサーを持っているのか。

翅をもつ雄アリと雌アリが巣の出入口に姿を見せるのだが、なかなかそこを離れようとしない。
何かのタイミングを見計らっているように感じる。

クロオオアリは大型のアリだ。
次期女王候補の雌アリは、働きアリより二まわりは大きい(雄アリは雌アリよりずっと小柄)。

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その時がくると、滑走路に向かうように雄アリと雌アリは一斉に付近の草を登り始める。
雌アリは体が大きくて重い。
草を登るのも一苦労、せっかく登ってもポトリと地面に落ちたりする。

交尾後に、雌アリは翅を落として地面に巣穴を掘る。
最初の産卵は僅かに10個程度だが、これで雌アリは、名実ともに女王アリになる。新コロニーの創設だ。

女王アリは、孵化した幼虫(娘たち)に自らの体内の栄養分を与えられて育てる。
約1か月後には働きアリが誕生して、コロニーの労働を担う。

大型のコロニーに成長するには5年ほどかかるそうだ。
コロニーの存続期間は女王アリの寿命である10~20年ほどになる(凄いなぁ)。

そうそう、雄アリは「王アリ」ではない。
なぜなら、交尾後に短い生涯を終えるので、コロニーの構成員にならないからだ。

同じ男としては、雄アリの短い一生を憐れに思う。
しかし、雄アリの精子は女王アリの体内で20年間も生き続ける。
生命の区切りは、どこからどこまでなのだろうか。

寿命って一体なんだろうなぁ。

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2011年5月20日 (金)

Working Mother

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キアシナガバチ(黄脚長蜂:Polistes rothneyi ) の女王バチは、1日に一つのペースで巣房を増やし、巣を増築していく。
かなりのハイペースだ。

同時に白くて小さな卵を一つずつ巣房に産み付ける。
この卵から娘(働きバチ)が誕生するまで、女王バチの孤独な作業が続く。

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幼虫は「ウジ虫」型で脚がない。
お母さん(女王バチ)かお姉さん(働きバチ)が完璧に世話をしてくれるので、体を動かす必要がないのだ。

幼虫は脱皮を繰り返して成長していく。

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女王バチ単独であれば、少々巣に近づいても人を襲うことはない。
女王は、不用意に争って命を落とすより、生き延びて子孫を残すことこそが重要なのだ。

ただし、かなり迷惑そうにこちらを警戒している。
本当は飛び立って逃げたいところだが、卵や幼虫を残していけないのだろう。

毎日、懸命に働くお母さん、頑張ってね。

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2011年5月19日 (木)

束の間の・・・昨秋

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話が前後するが、雄バチのことも少し記しておかねば。

アシナガバチの雄は、8月下旬に羽化する。
9~10月に新女王バチと交尾する。
これが彼の一生で、唯一無二のクライマックスとなる。

交尾時間は数分間に及ぶ。
多少近づいても一心不乱。まさに人目もはばからずだ。

束の間の逢瀬が終わると、雄バチは短い一生を終える。

しかし、交尾に成功した雄の遺伝子は、女王蜂の体内で1年以上も生き続ける。
どこからどこまでが生物の一生なのだろうか。
命の連鎖に区切りをつけるのは易しいことではない。

写真はセグロアシナガバチ(背黒脚長蜂:Polistes jadwigae )の交尾

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ハチの毒針は産卵管が変化したもの。
つまり雄バチには毒針がないので、刺すことができない。
素手で捕まえても大丈夫。

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2011年5月18日 (水)

新居建築

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冬眠から目覚めたキアシナガバチ(黄脚長蜂:Polistes rothneyi ) の女王バチが巣造りを始める。
雄バチは、昨年の秋に短い一生を終えているので、すべて単身で作業をしなければならない。

樹皮(外皮のすぐ内側にある柔らかい靭皮)の繊維を巣の材料にする。
写真はハイキングコースの側にある木杭から繊維を齧りとっているところ。
スズメバチ類のように木部は使用しないようだ。

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こちらは朽木の樹皮を齧りとっている。

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齧りとった繊維に自分の唾液を混ぜることによって、耐久性に優れた丈夫な巣材になる。
スズメバチの巣よりはるかに頑丈だ。

大顎を上手に使って、巣を少しずつ大きくしていく。
女王バチは最初の娘(働きバチ)が羽化するまで、この作業を単身で行う。
大したお母さんだ。

「ハチの巣穴は六角形」が常識だが、巣房が一つ、二つのうちは丸形だ。

アシナガバチの巣房は育児専用室として使われる。
幼虫がのびのびと快適に過ごせるように、巣房の奥行きを十分に確保したら、女王バチは一つずつ卵を産みつけていく。

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2011年5月17日 (火)

美しい嫌われ者

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アカスジキンカメムシ(赤条金亀虫:Poecilocoris lewisi )は、とても美しい昆虫だ。
カメムシ界のビジュアル系。

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カメムシ目は地味系の種が多いが、中にはド派手な色彩の種や、不思議な紋様を纏う種がいて、不思議で面白い。

キンカメムシの仲間は美しい光沢をもつ種類が多い。
一見すると甲虫目のイメージ。あまりカメムシらしくない。

あまり昆虫に詳しくない人に、アカスジキンカメムシの写真を見せたら、「綺麗な虫ですね。タマムシですか?」。
カメムシであることを教えると驚く。

嫌われ者のカメムシとのギャップが大きい(防御のために臭気物質を放出することに変わりはないけどね)。

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こちらが幼虫。成虫に比べるとずっと地味な体色だ。
カメムシは不完全変態。成虫と幼虫の生活環境はほぼ同じなのに、この差はどうしてだろう?

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2011年5月16日 (月)

カメムシは臭いのか?

カメムシが放出する臭気物質が臭いことに間違いはない。
確かに臭い。臭気物質はカメムシが自らを外敵から守るために放出するものだから、外敵に襲撃を断念、退散させるものでなければならない。当たり前だ。

では、「くさい」とは何か?

私はカメムシのにおいは(種類によって臭いは異なるが)、「香草」の香りと似ていると思う。
エスニック料理によく使われるセリ科のコリアンダー(国によってパクチー(タイ)、ザウムイ(タイ))だ。

トムヤムクンや生春巻きを食べる時(滅多に食べることはないけど)、私はカメムシの臭いを連想する。
正直、あまりパクチーの香りが強い料理は苦手だ。
でも、好きな人にとっては「この香りがよい」のだから、好ましい香りなのだろう。

東南アジアやアフリカ南部ではカメムシを調理して食べる文化がある。
決して、飢餓をしのぐためではない。
あの香りを楽しむ積極的な食文化なのだ。

ラオスのマーケットではカメムシが大量に売られているという。
人々は香草に似た香りを楽しむために、食材として買い求めている。

結論 カメムシは臭い。しかし、カメムシのにおいが好きな人はいる。

いつの日か、タイ、ベトナム、ラオスなど、昆虫食文化圏を旅行して、この眼で確かめたいと思っている。

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2011年5月15日 (日)

♡(ラブ)注入

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エサキモンキツノカメムシ(江崎紋黄角亀虫:Sastragala esakii )は、住宅地でも普通にみることができるカメムシだ。

カメムシはいわゆる「不快害虫」で、人に嫌われる昆虫の代表格だ(もちろん昆虫好きを除いてね)。
カメムシが放つ強烈な臭気がその理由だろう。

カメムシがついたままの洗濯物を取り込んで畳むと、刺激を受けたカメムシが臭気物質を放出する。洗濯のやり直しだ(まったくもう)。

こんな迷惑な存在であるカメムシも、よく見るとなかなか面白い。

エサキモンキツノカメムシの背中には、クリーム色のハートマークがある。
もちろん人に見てもらうための模様ではない。

しかし、私には「まあ、そんなに嫌わないでくださいな♡」というメッセージに感じられる(センチメンタリズムに過ぎるか)。

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あれっ、今、思いついたこと。

家の中に侵入したカメムシの運命は、何枚ものティッシュやビニール袋に包まれてゴミ箱へが普通だろう。
もし、♡マークに気づいて、ゴミ箱ポイを躊躇して、優しく屋外に放つ人がいれば、エサキモンキツノカメムシの生き残りに有利ではないか。
人為選択の一種になるかもしれない。

余談だが、エサキ(江崎)とは昆虫学者の江崎悌三さんのこと。
大学者ゆえ、お弟子さんが多かったのだろう。
お弟子さんが江崎さんを献名した種小名「esakii」、標準和名「エサキ~」という名をもつ昆虫は多い。

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2011年5月14日 (土)

真似する相手がいない真似

都市部の昆虫は減っていくばかりではない。
なかには環境に適応して街に進出する種もある。

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋:Argyreus hyperbius )は、この数年の間に、近所でもますます見かけることが多くなった。

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幼虫の食草はスミレの仲間。それも園芸種のビオラやパンジーでも立派に育つのだ。

ガーデニングブームで、スミレ類を植える家が多い。
公園の花壇にもスミレ類は定番だ。
競争相手がいない幼虫は餌を独占することができる。
人工の環境であっても、したたかにニッチを獲得する。

ツマグロヒョウモンの雌は、南西諸島を生息域とする毒蝶のカバマダラ(樺斑:Anosia chrysippus )に擬態している。

毒をもっていれば鳥などの天敵に喰われる可能性が低くなる。
その蝶に外観が似ていれば、やはり生き残る確率が上がる。
モデル種に擬態する昆虫はとても多い。
「そっくりさん」の完成度が呆れるくらい高いものがいる。

神奈川県内にカバマダラは生息していない。
当然、天敵となる鳥なども毒蝶のカバマダラのことなんて知らない(南西諸島と神奈川県を渡る鳥は知っているかもね)。
誰も知らない人のものまねをしても、全くウケないよなぁ。

ツマグロヒョウモンは毒をもたない。
真似する相手(モデル種)がいなければ、擬態効果は無に等しいではないか。

それでも、神奈川県でツマグロヒョウモンは繁栄している(今のところね)。
擬態って、生き残り戦略として本当に効果があるの?という疑問が・・・。

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こちらが雄のツマグロヒョウモン。
山頂や見晴らしの良い高台でテリトリーを張っていることが多い。
別の蝶が近付くとスクランブル発進だ。
体当たりをするように執拗に追いかけまわして排除する。
キアゲハなどの別種であっても同じだ。

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2011年5月13日 (金)

砲台と富士講とAlienと

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三浦半島で三番目に高い砲台山(標高206m)は、私がよく通う「いつもの場所」のひとつ。
チョウやカミキリムシを求めて、東京や千葉から訪れる人もいる(ほとんどが私と同年代。虫捕り少年は絶滅したのか)。

登頂すれば、名前の由来は一目瞭然。

高射砲台の跡が丸く残っている。
敵機から首都を守るために高射砲が設置されていたそうだ。

台座が造られたのは70年以上も前だが、崩落している部分がほとんどない。
とても頑丈にできているようだ(必要以上にね)。

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砲台跡の近くには高い鉄塔がそびえている。
海上保安庁の無人通信施設だ。つまり、この一帯は国有地。

砲台山の頂上は樹木に覆われて、眺望はほとんど得られない。

砲台山から尾根伝いのハイキングコースを行くと、三浦富士(標高183m)に辿り着く。
可笑しいのは三浦富士の本名(国土地理院発行地図の記載名)が「富士山」であること。
砲台山より低いのになぁ。

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三浦富士の山頂には小さな祠が祀られている。
いや、祠ではなく浅間神社奥宮。ここは富士信仰の場なのだ。

「登山四十度」と記された石碑がある。
この丘に40回登ってもねぇと思うなかれ。
この地域の富士講は、この場所から(本物の)富士登山に出発したそうだ。
これは40回登山の大願成就を記念した碑だ(以前、頂上で物知りの年配男性が若い女性に教えているのを横から聞いた)。

往時の篤い信仰心が感じられる(もっとも、当時の最大のレジャーだったのかもしれないけどね。海外旅行なんか無かったし)。

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山頂の眺望は良い。私が住む住宅地もよく見える。
平地が少ない三浦半島では、住宅地が丘陵すれすれまで迫っている。
この一帯が三浦半島に残された貴重な緑地であることがよく分かる。

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山を下ると頭上で枝を揺する音がする。
タイワンリス(台湾栗鼠:Callosciurus erythraeus thaiwanensis )だ。

タイワンリスは特定外来生物に指定されている。
すっかり悪者にされているが、彼等を持ち込んだのは、勿論人である。
年々、生息数が増加しているように感じる。
駆除や管理をするのは、既に手遅れだろう。

数が少なかった時は珍しさもあって立ち止まって観察したものだが、今はもう食傷気味。
大型のリスで可愛いとも思わない。
我が家の庭にも出没するAlien、あんまり悪さをするなよ。

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砲台山、三浦富士の一帯は、シイやタブの照葉樹の森だ。

所々で、ダブなどの木に絡みついたフジの花が咲いている。

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浅間神社の鳥居。鳥居からまっすぐに山頂(奥宮)が覗えるようになっている。

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このコースを年間10回以上は歩く。

季節によって、全く異なる風景があり、違う生き物を見ることができる「いつもの場所」。

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2011年5月 9日 (月)

謎の蜜腺

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カラスノエンドウは、陽当たりのよい路傍やちょっとした空き地など、本当にどこにでも生えている。
何を隠そう我が家の庭にもね(雑草をほったらかしにしてるからなぁ)。

花期が終わるとエンドウ豆に似た実をつける。
熟した実はパチッと弾け中の種を遠くに飛ばす。
カラスノエンドウの側に腰を降ろして、耳を澄ませば弾ける音がはっきりと聞こえる。
お試しあれ。

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花には蜜腺がある。
当たり前だけど蜜で昆虫などをおびき寄せて、花粉を媒介させるのだ。

カラスノエンドウの蜜腺は、ちょっと変わった位置にある。
葉や花の付け根の黒い所が花外蜜腺だ。
なんでこんなところに?

P4309576

アリをおびき寄せて、葉を食べる昆虫を駆逐してもらう。
でも、大切な花を荒らされたくない・・・。こんなところか?

でも、アブラムシにはかなり集られてるけどねぇ。

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ともあれ、これだけ繁栄しているのだから戦略は成功しているのだろうな。

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2011年5月 8日 (日)

みちおしえ

ナミハンミョウ(並斑猫:Cicindela japonica )の美しさは、日本産の甲虫の上位に入ると思う。
頭部のメタリック感や前翅(鞘翅)のグラデーションが秀逸。
ハンミョウの仲間はほとんどが地味な体色で、このナミハンミョウが一番美しい。「並み」なのにね。

P6160848

最近は、ナミハンミョウの生息域が減少しているそうだが、三浦半島ではまだ見かけることが多い。

山道をハイキングしていると、フワァと飛び立ち数メートル先に着地する。
近づくとまたフワァと前方へ。
その様がまるで道を教えているようなので「みちおしえ」の異名をもつ。

ハンミョウの写真を撮っていると(這いつくばる格好)、通りかかったハイカーに「何を撮っているのですか?」と聞かれる。
ひととおり説明するがハンミョウを知っている人はあまりいない。

派手なルックスで、道まで教えてくれるので目立ちそうなものだが、体が小さいのでハエぐらいにしか思われないようだ。

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ハンミョウは筋金入りのハンターだ。
獲物の動きを的確にキャッチするためだろうか、複眼が大きくて視界が広そうだ。
大顎にはギザギザが何本もついていて、捕えた獲物を逃さない。
英名の「Tiger beetle」は伊達ではないね。

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2011年5月 7日 (土)

空調完備のマイホーム

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ニホンミツバチは、樹洞や岩の隙間、人工物では人家の屋根裏、壁中、墓のカロートなどの閉鎖空間に巣をつくる。
数万頭ものハチがこの中で暮らしている。

冬は貯蔵したハチミツを消費して体温を上げる。
自ら発生させる熱で巣を暖房することによって、厳しい寒さを乗り切ることができるのだ。
ハチミツを燃料とするストーブだね。

それでは、巣内が高温になる夏はどうするのか?

気温が高い日にニホンミツバチ(日本蜜蜂:Apis cerana japonica )の巣を見ると、巣の出入り口で羽ばたいている働きバチがいる。
このハチは外気を巣内に送風して、巣内の温度を下げているのだ。

狭い出入り口に陣取るので、通勤、帰宅のハチにはかなり邪魔になる。
それでも、巣内の温度が高くなりすぎると幼虫の生育が阻害されるので、疎かにできない。
気温が高くなるほど送風担当のハチが増員される。

写真のように、ニホンミツバチは巣の内部に向かって送風する(衛生設備でいえば第2種換気設備。一般的な居室向き)。

これに対して、セイヨウミツバチ (西洋蜜蜂:Apis mellifera )は巣の内部から外に向かって送風する(同じく第3種換気設備。厨房やトイレなど汚染空気の排出向き)。

どちらが効率がよいのかわからないが、種によって送風方向が異なるのが面白いねぇ。

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2011年5月 6日 (金)

大工さん

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クマバチ(熊蜂:Xylocopa appendiculata circumvolans )は、丸々とした大型の蜂だ。
全体的に黒い体色だが、胸にフサフサした黄色の毛が生えているのでよく目立つ。

体は大きいし、近くを飛べば羽音が大きいので怖がる人が多い。
しかし、素手で捕まえようとしない限り、刺されることはない温和なハチだ。

スズメバチのことを「クマンバチ」と呼ぶ地方があるが、両種は全くの別種。
コロニーを形成する狩りバチのスズメバチに対して、クマバチは単独性のハナバチだ。

メスは木材に穴をあけて巣を造る。
時には、人家の壁や柱に大きな穴をあけるので迷惑することがある。

写真は我が家の物干しに穴をあけているところ。
かなり固い木材だが物ともせず、丈夫なあごでガリガリ。
クマバチは英語で「Carpenter bee 」。大工さんだ。なるほどね。

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オスは何をしているかというと、自分の縄張りでホバリングして、メスが飛んでくるのをひたすら待っている。まぁナンパだね。

見ていて面白いのは、他の昆虫や鳥が飛んできても後を追いかけること。
調子に乗って鳥に食われないようにね。

蛇足だが、「刺すハチ」の針は産卵管が変化したものだ。
つまり、メスにしか針がない。
クマバチを含む「刺すハチ」のオスは決して人を刺さない(刺すことができない)のだ。

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2011年5月 5日 (木)

穀潰し

ニホンミツバチ(日本蜜蜂:Apis cerana japonica )のオスを見るチャンスは今頃だ。
中央がオスバチ。働きバチ(生殖能力を持たないメスバチ)とは、姿形がかなり違う。
頭の大部分を眼が占めているのが特徴的だ。

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ミツバチのオスを英語では「drone」という。
「drone」には、「怠け者」、「のらくら者」、「ごくつぶし」といった意味もある。
なんともまぁ、気の毒な扱いで、同じ男としては同情を禁じ得ない。

確かに、オスバチはコロニーの維持には全く貢献せず、働きバチから食糧をもらって生きている。
養蜂家にとっては「ごくつぶし」だろうな。
存在意義は次世代の女王との交尾だけ。
でも、オスバチがいなければ次の世代は発生しないからね。

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普段は巣の中でぶらぶらしているオスバチが、交尾の時期(5月ごろ)に一斉に巣から飛び出してくる。
このタイミングをどのように計るのかは知らないが、時を同じくして複数の巣から新女王とオスバチが交尾に飛び立つ。
運よく交尾に成功したオスも失敗したオスも、等しく短い一生を終える運命だ。

交尾に成功したオスは本望だろうが、思いを遂げることができなかったオスは、同じ男として(しつこいね)本当に憐れだと思う。

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☆☆☆(三ツ星)大混雑

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みどりの日に高尾山に行った。高尾山行は2年ぶり。

高尾山口駅に到着したのが8時30分。
すでに大勢の人が訪れていて、駅のトイレ待ちに長い列ができている。
駅前の駐車場の人に伺ったら、8時には満車になったとのこと。
車で行こうか迷ったが、鉄道にして良かった。

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京王線の高架下には、沢山のツバメが巣造りをしている。
さながらツバメのマンション。
ツバメの巣造りには、巣材となる湿った土が必須。
ツバメが姿を見せなくなっている所は、巣材の確保が難しくなっているのだろう。

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道幅が広くて歩きやすい1号路を登る。
まずまずの天候ではあったが、遠方は霞んで見晴らしはいま一つ。

樹齢450年を誇る蛸杉の周りに防護フェンスが設置されていた。
根の上に乗る人がいたのだろう。

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4号路から圏央道の巨大なジャンクションが見える。
この高尾山の直下を貫くトンネルも工事中だ。
圏央道の建設によるこの地域の貴重な生態系への影響が懸念されている。
山を掘り、谷を埋めてこれだけ大きな構造物ができているのだから、影響しない訳がない。
私も高速道路を使う身であり悩ましい。

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登山路は大混雑で、こんな高尾山は初めて見た。
立ち止まると他の登山者の迷惑になるので、写真など撮っている余裕はない。
「みどりの日」のアウトドア指向か、ミシュランの旅行ガイドで三ツ星(必ず見るべき)を獲得した効果なのか?(外国人観光客はは少なかったが)

山頂近くのトイレも長蛇の列。
浄化槽で処理しているのだろうが、処理能力は足りているのか?

これだけ人が多いと狭い登山路をすれ違うのも大変だ。
登山路を外れて歩く人もいる。路肩の崩壊や植生保全が心配だ。

頂上はさらに凄まじい状況で弁当を広げるスペースもない。
紅葉台まで場所を求めて移動した。

休日は完全にオーバーユースだと思う。
次回は平日にしよう。

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2011年5月 3日 (火)

お子様ランチ

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タンポポやポピーなど花粉をたくさん産する花の中を覗くと、ヤブキリ(藪螽斯:Tettigonia orientalis )の幼虫が花粉を食べていることがある。

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ヤブキリやキリギリスの成虫は肉食の傾向が強い雑食だ。
ほかの昆虫を襲って食べることもある。
花粉は高カロリーだから、ハンティングのできない幼虫にとっては、格好の食糧なのだろう。

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より遠くへ

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カエデの仲間の果実(種)は面白い形をしている。
翼のような形で端に丸い種子がついている(翼果という)。
二つの果実がくっついているのでつぶれたハート型にも見える。

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種子が熟すと、これがヒラヒラとヘリコプターの翼のように螺旋を描きながら落下する。
うまく風に乗れば高く舞い上がり、遠くまで運ばれることもあるだろう。
正に風任せだが、カエデの仲間はこうして自分の遺伝子をより遠方まで拡散させている。
運よく着地点が生育に適していればだけれど。

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カエデが小さな花をたくさん咲かせるのは今頃。
ちなみにカエデは風媒花であり、受粉は昆虫などに頼らない。
あくまでも風任せなのである。

受粉するとすぐに果実がつくられるが、これがなかなか飛んで行かない。
冬になってもそのまま親木に残っている。
成熟するのに時間がかかるのか、それとも早熟だけど自立が遅いのか。
近頃の子どもではないが、不思議だ。

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2011年5月 1日 (日)

街路樹

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娘の試合があった体育館の周辺にはハナミズキ(花水木:Benthamidia florida )が街路樹に植えられている。
種小名のflorida(そのまんまだ)のとおり北米原産種だけど、街路樹に選ばれることが増えているらしい。
白い花を咲かせて綺麗だ。
ここは白色ばかりだが紅色の品種もあるようだ

白い花びら(花弁)のように見えるのは、総苞というところで本来の「花」を包み込むようになっている。
花の構造は様々なタイプがあるけど、詳しいことは知らない。
まぁ、この4枚の総苞が開いていく様が面白い。

上が開きかけ、下が完全に開いたところ。

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